2015年2月12日 (木)

「神楽坂レラドビブリオテック」 と 2月の古本ナイアガラ

外気がつめたく、空は澄み、日が少しずつ延びてくる2月。
まだまだ寒いけれど、セーターではなく、つい空色のシャツを手にとる。

2/12(土)〜22(日)に、神楽坂一帯のお店やギャラリーが本に関するイベントを行う「第4回 神楽坂レラドビブリオテック」に参加します。
私たちは、「クラフト孝和」で開かれる「あなたの口福本フェア」で、少しですが、食べ物や料理についての本(できるだけ美味しそうなの)を展示販売します。
出品者の推薦文つきの本が並ぶ、おいしいフェア。
こちらの会場では、古本市もあるそうなので、イベント巡りにぜひ加えてください。
近くには「印刷博物館」もあり、その中のP&Pギャラリーで「世界のブックデザイン feat.スイスのブックデザイン」展を開催中です。

盛林堂書房の「古本ナイアガラ」へは、2月後半に、昔のパリの本、建築の本などを納品予定。
その中の一冊、鹿島茂著『職業別 パリ風俗』は、まずはこの本が生まれたきっかけを説明するあとがきが面白く、興味をひかれます。
曰く、雑誌『ふらんす』の表紙用に、所有している19世紀の版画を貸してほしいと頼まれた著者が、職業別の風俗観察百科『フランス人の自画像』を提案したところ、ついでに毎月の表紙絵の解説を原稿用紙2〜3枚で書いてほしいと言われます。
気軽に引き受けたものの、〈やってみるとその枚数ではとうてい意は尽くせないとわかってきた。そこで、どうせなら、一回につき十八枚くらい書いて、まとまったところで一冊の本にしたらどうかと逆に提案してみた〉。
筆が止まらなくなってしまった鹿島先生の文章が冴える本編。
〈弁護活動をしない代訴人〉〈自営業としての高級娼婦〉など日本にはあまり事例のない職業を、文学作品と合わせ多数の版画とともに詳しく紹介している希有な一冊です。

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2015年1月15日 (木)

1月の「古本ナイアガラ」

紅白歌合戦を見ながら義理の両親にアイドルの名前を教わったり、真夜中に2段のお重に詰まったスイーツを好きなだけ食べるという禁断の行為にふけっているあいだに明けた2015年。
テレビと甘いものが大好きな二人のもてなしをありがたく受ける。
1月の「古本ナイアガラ」は、幻想小説の本、食べものの本、森茉莉さんの本などを納品しました。

森茉莉著『戀人たちの森』表題作の舞台は、「下北澤」の奥のほう。
木造の洋館のアパルトマンにて優雅で退廃的な日々を送る巴羅(パウロ)と義童(ギドウ)が描かれます。
(茉莉の父である森鴎外ゆずりのキラキラネームづかいも健在です!)
「巴里製の藍(ブルウ)の茶碗」「アルモンドの實をチョコレエトで包んだ菓子」「林檎の枝を彫刻した、錆びた黄金色(きんいろ)の大きな鏡」などの雅やかな表現は、今となってはPCで変換するのも面倒な美しい旧字体が山盛り。
耽美的なのだけれどゴシックの重さはなく、どこか、少女の夢見がちな気まぐれみたいな軽やかさを感じる作品です。

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2014年12月 1日 (月)

「たかばしのらくろード商店街 一箱古本市」 と 12月の「古本ナイアガラ」

この夏京都で手に入れ、やみつきになった一保堂の「いり番茶」。
薫製のようにスモーキーな香りがつよく癖のある味ですが、日常の飲み物なのだそうで、漬け物といっしょにお茶漬けにすればなんとも美味しく、口にするたび熱暑の汗だく旅を思い出します。
東京のお店でも買えると知り先日も立ち寄ってみると、この時期だけ登場する上等な玄米茶「大福茶」が並んでいて、頭のなかは夏から寒さ深まる師走へと引き戻されました。

12月7日(日)に行なわれる「たかばしのらくろード商店街 一箱古本市」に参加することになりました。
この商店街には、イベントを企画された「古書 ほんの木」さんがお店をかまえ、周辺の森下・清澄白河エリアにもいくつもの古本屋さんがあります。
古本市と合わせて巡ってみるのはいかがでしょう。

そして、西荻窪・盛林堂書房の「古本ナイアガラ」棚には、今月中旬に補充納品するつもりです。
内容は未定ですが、お正月休みの友になるようなものを用意できたらと思っています。

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2014年11月14日 (金)

11月の「古本ナイアガラ」と「みちくさ市」

数十年前、東京・多摩地区の小学生にとって遠足先の定番だった高尾山。
まさか未来に外国のガイドブックに載るなんて想像もせず、おむすびをパクついたご近所山でした。
都心に先がけて紅葉の季節をむかえているようです。

11月の「古本ナイアガラ」は、堀江敏幸さんや堀井和子さんの本、佐々木マキさん、たむらしげるさん(雑誌「ガロ」に作品を発表していたお二人)の本などを納品しました。
新潮社クレスト・ブックスの短篇小説アンソロジー『記憶に残っていること』は、10人の作家の10作品を堀江敏幸さんが編んでいます。
ただでさえ物語が凝縮されている短篇ですが、この本では深い余韻に体がひたって、一篇読むとなかなか次へ行けなかったことを思い出しました。
この本と、取り上げられているアリス・マンローやイーユン・リーの本も一緒にナイアガラ棚へ納めました。

そして、11月16日(日)には「みちくさ市」に参加します。
前回の目白通り方面から鬼子母神参道近くに舞い戻り、「14. 西参道薬局前」での出店に。
いつものように、小説やエッセイに加え、絵本や料理、インテリアなどサイズの大きい本も持って行く予定です。
今回、雑貨班がなにか出品するようですよ。
41ブースのフリーマーケット(一般参加)+古本市(みちくさ市を運営する「わめぞ」の皆さん)のほか、坪内祐三さんのトーク(要予約)、文房具イベントの「ブングテン」、ワンコイン落語会、「手創り市」などの同日に近くで開催されるイベントも盛りだくさんです。

2014年11月16日(日)11:00〜16:00
(雨天の場合、23日(日・祝)に順延)
会場:雑司ヶ谷・鬼子母神通り(東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺)
東京メトロ副都心線「雑司ヶ谷」駅 1番出口・3番出口すぐ
都電荒川線「鬼子母神前」停留場すぐ
JR目白駅から徒歩10分
池袋駅東口から徒歩12分

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2014年10月13日 (月)

「猫の雑貨と古本市」 と 「えほんEXPO」 に参加します

散歩がたのしい秋は、イベントの季節でもあり。
特に古本ものの催しは年々増えているように思います。
古本市で一冊手に入れてから散歩しに行きませんか。

10/17(金)〜10/23(木)に吉祥寺ハーモニカ横町 チャレンジマルシェで行なわれる「猫の雑貨と古本市」に参加します。
猫雑貨から猫の古本、ふつうの古本までいろいろと。
ワークショップもあるそうです。
吉祥寺駅北口すぐのハーモニカ横町は、戦後の闇市の風情がのこり小さなお店がひしめく迷路のような一角です。
意外な場所での古本市で、エリアの雰囲気も楽しんでいただけるのでは。
開店は11〜20時ですが、19日(日)だけは横町内の朝市に合わせて7〜10時にもオープンするそうですよ。
朝7時に古本が買えるところって、他にないかもしれません。

そして、10/30(木)〜11/30(日)に藤沢市辻堂にある「おとなのためのえほんブックカフェ cafe tiny zoo」にて開催される絵本の古本市「えほんEXPO」に参加します。
11組の出店者が持ち寄るさまざまな絵本が600冊!
ふだんから店内で販売している本が500冊、カフェでの閲覧用の絵本が700冊と、通常およそ1200冊の本を置いているお店ですが、古本市の期間はさらにすごいことになってしまいます。
古書販売コーナーのみの利用も可能なので、お気軽に。
大人のためのお店ですが、お子さまも古書販売コーナーとテラス席はご利用になれます。
会期中にはイベントもあるそうです。
(火)(木)定休、営業時間は日によって異なるので、HPなどで確認してください。
駐車場あり。

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2014年10月 5日 (日)

10月の「古本ナイアガラ」と「西荻一箱古本市」

いまだに暑かったり寒かったり、季節の変わり目を感じさせる気候の毎日。
それでも金木犀が咲き、空気が澄んできましたね。
10月の「古本ナイアガラ」は、映画監督の本、片岡義男さんの本、各種エッセイなどなどを納品しました。

「誰も知らない」「そして父になる」をはじめとする作品で人々の心にさざ波をたててきた是枝裕和監督。
静かな日常のなかに描く物哀しさやおかしみや怖さに惹かれますし、YOU(キャスト)や小泉今日子(予告ナレーション)、北村道子(衣装)、川内倫子(スチール写真)など日本の大人のポップアイコンともいえる人たちをさりげなく配しているのも、密かに好きなところです。
是枝監督のエッセイをまとめた『歩くような速さで』では、そのYOUさんとの出会いや各国の映画祭でのできごとなどが、“らしい”視点で表されています。

そして、ドーナッツブックスは10月11日(土)に「西荻一箱古本市」に参加します。
(古本市は翌日も開催されます。)
場所は、出店者にも当日知らされるのでまだわからないのですが、今回はマップが制作されるようなので、ぜひ、もらってから回ってみてください。
今回は「ピクニック」をテーマに、自然を描いた詩集や絵本、ピクニックの場面が登場する小説など、連想される内容の本を持っていく予定です。

“ピクニックのために作りたいお菓子”ということで選んだ『がちまい家のオーガニックな焼き菓子』。
著者の謝花三千代さんは、偶然にも古本市の会場となる西荻窪で、以前「がちまい家」という焼き菓子のお店を開いていたそうで、そのお菓子のレシピがたくさん紹介されています。
なんともほっとする美味しさで、特に紅玉をつかう「りんごのスコーン」はこの季節のおすすめです。

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2014年9月 7日 (日)

9月の「古本ナイアガラ」と「みちくさ市」

猛暑も過ぎ去り、そろそろ秋がフェイドインしてくるころ。
曇り空にひびく蝉の声が切ないかんじです。

9月の「古本ナイアガラ」は、須賀敦子さんの本、音楽の本、パリの本などなどを納品しました。
美しい写真とエッセイでその足跡をたどる『須賀敦子の〜』(河出書房新社)は、ミラノ、ヴェネツィア、フランスなど、数冊が出版された人気のシリーズ。
この本を片手に彼の地を旅したファンの方も多いのではないでしょうか。
須賀さんの著書のイメージを大切にして丁寧につくられた一冊一冊は、なんとも旅心を誘います。
このシリーズの静かなイタリアやフランスに触れ須賀さんに興味を持った人も、きっといるはず。
今回ナイアガラ棚に加えた『須賀敦子のアッシジと丘の町』は、細長いイタリアの真ん中にあるウンブリア地方の町を紹介しています。
サッカーの中田英寿が在籍していたチームのある町、としてしか知らなかったペルージャが、こんなに長い歴史を持つ豊かな場所だったとは。
当時のヒデが、ちょっとうらやましいです。

そして9月21日(日)は「みちくさ市」の日。
今回ドーナッツブックスは、いつもの鬼子母神寄りの場所ではなく、都電荒川線の踏切を挟んで反対側、目白通り寄りの「3.渡辺事務所横」にて出店します。
いつものように、小説やエッセイに加え、サイズが大きすぎたりあまり動かないため「古本ナイアガラ」棚には置けない絵本や料理の本、雑誌なども持って行く予定です。雑貨もあるかも。
32ブースのフリーマーケット(一般参加者)+古本市(みちくさ市を運営する「わめぞ」の皆さん)のほか、角田光代さんと浅生ハルミンさんのトーク(要予約)、千葉県の農家による人気の直売市「ジモトワカゾー野菜市」(“実りの秋の気配をお届けします”ですって)、文房具イベントの「ブングテン」、ワンコイン落語会、ハンドメイドの作品がたくさん販売される「手創り市」などの同日に近くで開催されるイベントも山盛りです。

2014年9月21日(日)11:00〜16:00
(雨天の場合、23日(火・祝)に順延)
会場:雑司ヶ谷・鬼子母神通り(東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺)
東京メトロ副都心線「雑司ヶ谷駅」1番出口・3番出口すぐ
都電荒川線「鬼子母神前」停留場すぐ
JR目白駅から徒歩10分
池袋駅東口から徒歩12分

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2014年8月18日 (月)

「下町ハイファイ古本市」と8月の「古本ナイアガラ」

8月中、東陽町のダウンタウンレコードさんで開催されている「下町ハイファイ古本市」。
今回も、音楽関係だけでなくサブカルチャーや小説など様々に魅力的な本が並びます。
ドーナッツブックスも、モッズからボサノヴァ、シャンソンの石井好子さんまで、何でもありの箱になりました。

そして、西荻窪・盛林堂書房の「古本ナイアガラ」。
今月は、ちくま日本文学全集から数冊、長新太さんの本、カフェの本などなどを納品しました。
日本文学全集の「柳田國男」は、日本民俗学の先駆者ならではの、昔の不思議な言い伝えをいくつも知ることができます。
〈怪談〉とはまた違った、ふわっと体の浮くような怖さ。
南伸坊さんの解説にあるようにタイトル読みするのも一興ですね。

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2014年7月 7日 (月)

7月の「古本ナイアガラ」 こんな本を納品しました

スーパーマーケットのチラシに桃の写真を見つけ、そんな季節になったのかと思う。
バターを塗ったトーストに桃の薄切りをたくさんのせて食べるという産地の人を、年に一度くらいは真似てみたいものですなぁ。

先日、盛林堂さんへ納品しました。
今回は、山歩きに関する本、食卓の本、アメリカについての本などなど。
山歩きつながりで(山歩きをすればきのこをたくさん発見するだろうと思い)、きのこの本も一冊納めました。
英国で出版された『Mushurooms』は、約400ページのほぼ全てにカラー写真が使われた、贅沢なきのこ図鑑。
写真はそれぞれ、全体、縦の断面、軸を取り去った傘の裏側など、一種類につき様々な状態のものが並べられ、きのこの色彩に配慮した下地もふくめて、とても美しい仕上がりです。
きのこファンの方は、お見逃しなく!

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2014年5月25日 (日)

ちょっと早い6月の「古本ナイアガラ」 こんな本を納品しました

急に暑くなり、慌てて半袖シャツをひっぱり出す今日このごろ。
きのう盛林堂さんへ納品しました。

今回は、ミュージシャン大貫妙子さんのエッセイ、安藤鶴夫さん等の落語本、野の草花に関する本などなど。
さいとう・たかをが某商社を描いた珍しい漫画もあります。
昨年の秋に出版された大貫さんの『私の暮らしかた』では、真っ暗闇の中を歩く「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の体験、ステージでの悪戦苦闘や温かいケータリングについて、特攻隊員だったお父上のこと、家にやってくる猫「ぎんちゃん」の様子などが、分け隔てなく綴られています。
日々を大切に過ごしながら喜怒哀楽を余さず感じ、納得のいかないことに対してはきちんと怒る。
格好良いひと、大貫さん。

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